【金融】
| 設立年月日 | 1952年3月 |
|---|---|
| 住所 | 大阪府大阪市淀川区西三国1-21-40 |
| 資本金 | 6億1,325万円 |
| 社員数 | 30名 |
| URL | https://osakachochiku.co.jp/php1/ |
| 外国人材採用の有無 | 無し |
|---|---|
| 参加したインターン生 | 11名 (2~3名で1グループを編成し、グループごとに5日間のプログラムを4週にわたって実施) 以下、インターンシップ参加順 (1週目参加者) ・ECC国際外語専門学校 1年生(ミャンマー) ・関西経理専門学校 2年生(ネパール) ・ヒューマンアカデミー日本語学校 2年生(中国) (2週目参加者) ・大阪公立大学 大学院 修士1年生(中国) 2名 ・大阪商業大学 1年生(タイ) (3週目の参加者) ・関西大学 3年生(中国) ・関西大学 大学院 修士課程 既卒(中国) (4週目の参加者)今回のインタビュー回答者 ・大阪公立大学 大学院 修士1年生(中国) ・同志社女子大学 3年生(中国) ・ヒューマンアカデミー日本語学校 1年生(中国) |
オリエンテーション、マナー・コミュニケーション研修、金融業界・信用組合の基礎知識
窓口業務の体験(通帳の作り方体験)、先輩職員の渉外活動への同行等
窓口業務の体験(本人確認や入金伝票の作成)、先輩職員の渉外活動への同行等
窓口業務の体験(定期積金と定期預金の違いや作成方法を体験)、先輩職員の渉外活動への同行等
職員との座談会、現場職員およびメンターからのフィードバック
当組合は、大阪で最も歴史ある信用組合の一つとして、地域のお客様に安心と信頼の金融サービスを提供しています。
近年、採用活動が思うように進まない状況があり、特に新卒採用に苦労するケースが増えていました。そこで、この状況を打開するために、採用の裾野を広げることが必要と考え、当組合の理事が以前から国際的な交流や活動に尽力していたこともあり、採用対象を外国人材にも広げる検討を始めました。
しかし、当組合ではこれまで一度も外国人材の採用経験がなく、まずは外国人材への理解を深めるステップとして現場で外国人材と一緒に働く経験が必要と考えていたところ、中小企業向けのメールマガジンで、「TRY in OSAKA!」の案内を見つけました。大阪府の事業という安心感もあり、インターンシップにチャレンジしようと決めました。
今回のインターンシップで心がけたことが二点あります。
一点目は、カリキュラムの工夫です。もともと、採用活動での課題の分析として、金融機関の中でも、銀行等と比べ「信用組合(特定の地域や業域・職域に属する組合員が互いに助け合う「相互扶助」を目的とした非営利の金融機関)」があまり知られておらず、事業内容や役割が伝わりにくいということがあるのではないかと考えていました。そこで、単に知識を学ぶだけでなく、信用組合の仕事を肌で感じてもらうための実践的なカリキュラムを組みました。
まず、初日は金融機関の仕組みや信用組合の役割を基礎から学ぶとともに、新入職員用のマニュアルを活用して挨拶や名刺交換などのビジネスマナーを身につけてもらいました。2日目から5日目にかけては、実務体験を多く取り入れました。営業店窓口でのお客様対応や後方の事務作業などの内勤業務に加え、先輩の営業活動や渉外活動にも同行してもらい、外勤業務も経験してもらいました。金融機関のインターンシップでこうした現場の最前線まで体験できるのは、非常に珍しい試みだと思います。最終日の5日目の午後には先輩職員との座談会を設け、日本での就職活動や働き方などに関し留学生が抱く疑問や質問に回答する時間としました。
二点目は、話しやすい雰囲気づくりです。インターン生のみなさんができるだけ緊張しないように、年齢の近い若手職員をメンターとして配置し、昼休憩も一緒に過ごすことで、気軽に話せる環境を整えました。メンターとなった職員も、インターン生に言葉の意味や発言の意図が伝わらない時には、表現を変える、英語やジェスチャーを交えて説明するなど、自分なりの工夫を凝らして、インターン生と積極的にコミュニケーションをとっていました。
インターンシップの期間中、職員たちは、業務中だけでなく休憩時間にもインターン生と親交を深めていたようで、「相手の文化を知ることができて楽しかった」という感想が多く聞かれました。また、メンターを務めた若手職員は、「どうすれば伝わるか」を模索し歩み寄る姿勢の大切さや業務を教える際に意識すべき点を学んだようで、今後の新入職員教育にも活かしてもらえるのではないかと期待しています。また、訪問先でも、お客様からインターン生に「がんばってね」と声をかけていただくなど好意的な反応で、外国人材に外勤業務も担当してもらえる可能性を感じました。何より、多様な背景をもった外国人材の皆さんと共に働くという経験が大きな学びとなりました。
一方で、インターンシップを導入したことで気づいた金融業ならではの壁もありました。金融業は専門用語が多く、職員は、取り扱う金融商品について、重要事項やリスクを顧客が理解できるように説明する義務を負っています。このため、例えば、日本語能力試験1級(N1)の資格があったり、読み書きやリスニングに長けた外国人材であっても、商品を正確かつわかりやすく説明できるレベルまで育成するには一定の時間が必要だと感じました。ただ、今回のインターンシップで外国人材の実際のスキルレベルを把握でき、今後の対策の方向性を検討できるようになったことは、私たちにとって大きな収穫でした。
皆さんにお伝えしたいことは、外国人材の採用に関心がある企業は、まずはインターンシップからでも“試してみる”ことが重要ということです。外国人留学生のみなさんにとっても、インターンシップは自身の日本語力や“日本で働く”ことを試す機会になります。「自分の日本語力で大丈夫だろうか」と不安を感じる方もいるかもしれませんが、自信を持って話せば、語彙や文法が多少間違っていても相手に伝わるものです。ぜひ勇気を出して参加してみてください。
(リュウさん)将来日本で就職するために、問題解決力やコミュニケーション力といった自分のスキルを試してみたいと考え、参加しました。また、社会人になる前に、自分の考え方や学生としての未熟さなどを見つめなおしたいと思い参加しました。
(キョウさん)大学では、ビジネスマネジメントを学んでいますが、就職に向けて幅広い分野の仕事を体験したいと考え、金融業界のインターンシップに応募しました。特に法人営業に興味があるので、そのために必要なビジネススキルを身につけたいと考えていました。また、インターンシップが始まる前の企業の方とのオンライン三者面談の時、担当の職員さんから営業同行があることを伺い、とてもわくわくしながら参加日を待ちました。
(エルダさん)私は、この春に日本に来たばかりです。将来は日本での就職を希望しています。まだ日本語も上手くなく、勉強することがとても多い中、自分の日本語力でインターンシップに参加して大丈夫か心配でしたが、ビジネスマナーやお客様対応など、日本の会社で働くために必要なことを学びたいと考え、参加しようと思いました。
(リュウさん)金融業界の専門知識に加え、尊敬語や謙譲語といったビジネスに必要な敬語の使い方を学ぶことができました。最大の学びは「チームワークが業務全体の質を向上させる鍵だ」ということです。例えば、窓口対応と後方事務の業務連携などを見て、単なる個人の力の足し算ではなく、相互作用で何倍もの相乗効果が生まれることを実感しました。私は、今まで学校や他のインターンシップのグループワークでは、メンバーを十分信頼できずに自分一人で進めがちでした。しかし、今回のインターンシップで窓口と後方デスクの連携プレーを見て、チームワークの大切さに気づくことができました。
(キョウさん)外回りで様々なお客様を訪問できたことは、貴重な経験でした。「お忙しいところ申し訳ありません」といった日本のビジネス用語を習得できた他、お客様に応じて会話の仕方を調整するなどの工夫も学びました。今回身につけたビジネススキルは、就職活動や将来の仕事に活かせると感じています。
(エルダさん)日本の会社は厳しいイメージがありましたが、先輩たちはみんな温かく、わからないことがあれば丁寧に説明してくれました。私は、中国の大学では生物専攻だったのですが、今回、専門外の金融業で新しい知識をたくさん吸収でき、充実感がありました。ただ、日本語力が足りず、伝えたいことを伝えられない場面もあったので、将来、日本でしっかり働けるよう、日本語力をさらに磨いていきたいと思います。
記載の内容はインタビュー時点(2025年)のものです【公開月:2026年2月】
本事業は、「物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金」を活用して実施するものです。
大阪府「令和7年度 外国人留学生インターンシップ活用チャレンジ支援事業」は大阪府より株式会社パソナが受託、運営を行っております。
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